H24年 汚水処理特論 問19 問題と解説

凝集沈殿装置の維持管理に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. ポリ塩化アルミニウムは中和に必要なアルカリの量が、硫酸アルミニウムの場合より多い。
  2. ジャーテストでは、凝集剤添加量及びpHに関する最適な凝集条件を見出す。
  3. 沈殿池では、偏流が起こらないように、蓄積したスカムや藻類などを除去する。
  4. 傾斜板を入れた沈殿池では、傾斜板の上に汚泥が堆積して閉塞しないように、適宜洗浄する。
  5. 沈殿池で沈降した汚泥は、できるだけ高濃度で、かつ過度の堆積がないように引き抜く。

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説    

ポリ塩化アルミニウムと硫酸アルミニウムはどちらも代表的な凝集剤です。

ポリ塩化アルミニウムの利点は、適応できるpHの幅が広いことと、アルカリ度の低下が低いことです。よって、中和に必要なアルカリの量はこちらのほうが少なくて済みます。

一方、ポリ塩化アルミニウムの欠点として、濁りの少ない水、水温が高い水、塩濃度が高い水などであまり効果が上がりません。このような条件では、硫酸アルミニウムのほうが凝集効果が期待できます。

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