微生物を利用したセレン排水の処理に関する記述中、(ア)~(ウ)の中に挿入すべき語句の組合せとして、正しいものはどれか。
生物還元法は、( ア )条件下で、微生物によりセレン(Ⅵ)を( イ )に還元する技術である。生物処理における( ウ )工程でセレン酸還元菌を馴養し、セレン還元と( ウ )を同時に行う方法が開発されている。
(ア) (イ) (ウ)
- 好気性 セレン(Ⅳ) 硝化
- 嫌気性 金属セレン(Se0) 硝化
- 嫌気性 セレン(Ⅳ) 脱窒素
- 嫌気性 金属セレン(Se0) 脱窒素
- 好気性 金属セレン(Se0) 硝化
正解 (4)
解 説
この問題は、(ア)と(イ)については理解ではなく知識が要求されます。生物還元法は嫌気性条件下での反応です。嫌気性微生物によりセレン(Ⅵ)を0価の金属セレンに還元します。
(ウ)については脱窒素が正解ですが、選択肢にある「硝化」は好気性細菌による酸化反応で、「脱窒素」は嫌気性細菌による還元反応です。
硝化のための好気性細菌とセレン酸還元菌(嫌気性)とでは、酸素があってもなくても一方が働かなくなってしまいますので、同時処理ができません。脱窒素のための嫌気性細菌であれば、セレン酸還元菌と一緒でも、嫌気性条件下で一緒に働くことができます。
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