H23年 汚水処理特論 問18 問題と解説

物理化学処理装置の維持管理に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. 傾斜板を入れた沈殿池では、傾斜板を適宜洗浄する必要がある。
  2. 浮上分離装置では、油膜はある程度厚い状態で槽外に取り出す。
  3. ろ過装置では、ろ材相互が固着し、マッドボールを生成することがあるので、洗浄を十分に行う必要がある。
  4. 粒状活性炭を上向流で通水する場合、上下が混合するように通水速度を大きくする。
  5. 膜処理装置に使われる膜の薬液洗浄に用いる薬品としては、水酸化ナトリウム、次亜塩素酸ナトリウム、くえん酸、しゅう酸などがある。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説    

上下が混合するほど通水速度を上げてしまうということは、水の流れがかなり乱れていることになります。この状態では活性炭と水との接触も安定して起こらないので、結果として処理能力が落ちてしまいます。そのため、通水速度はなるべく早くない(むしろ遅い)ほうが良いです。

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