R5年 大気特論 問2 問題と解説

 問 題     

各種燃料に含まれる硫黄分(質量%)について、JISで規定されている上限値が最も小さいものはどれか。

  1. 1号灯油(燃料電池用を除く)
  2. 2号灯油
  3. 1号軽油
  4. 1種液化石油ガス
  5. 2種液化石油ガス

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説    

見慣れない設問であるため、各選択肢の上限値がわからず、一見すると難しく感じてしまうかもしれません。しかし、基本的な知識さえ頭に入っていれば、実は正解を選ぶのはあまり難しくない問題であるともいえます。

問われているのは、硫黄分の上限値が最も小さいものです。ここで、選択肢にこだわらず、硫黄分の少ない燃料といえば「軽油」と「ガソリン」であると連想したいところです。

軽油はディーゼル車の燃料として、ガソリンはガソリン車の燃料として用いられていますが、これら自動車の排出ガスから硫黄分をなるべく出さないように、軽油とガソリンの硫黄分の許容限度は「0.001質量%」と定められています。

軽油の分類(計5種類)やガソリンの分類(計2種類)に関わらず、いずれであっても、硫黄分は0.001質量%以下でなくてはなりません。

その他の灯油や重油、液化石油ガスなどはもう少し条件が緩くなるため、選択肢の中では(3)の「1号軽油」が硫黄分の上限値が最も小さいと判断することができます。

よって、正解は(3)です。

コメント