R5年 大気概論 問5 問題と解説

 問 題     

一般環境大気測定局における、2016(平成28)年度から2020(令和2)年度の環境基準の達成状況に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. 光化学オキシダントの環境基準達成率は、すべての年度で1%未満である。
  2. 微小粒子状物質(PM2.5)の環境基準達成率は、すべての年度で95%未満である。
  3. 浮遊粒子状物質の長期的評価による環境基準達成率は、すべての年度で99%以上である。
  4. 二酸化窒素の長期的評価による環境基準達成率は、すべての年度で100%である。
  5. 一酸化炭素の長期的評価による環境基準達成率は、すべての年度で100%である。

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説    

(1)は正しいです。光化学オキシダントの環境基準の達成率はとにかく低いというのが特徴的です。例年の達成率は、一般環境大気測定局で0.0~0.3%程度、自動車排出ガス測定局に至っては毎年0.0%となっています。

(2)が誤りです。微小粒子状物質(PM2.5)の環境基準達成率は、以前は低い時期もありましたが、近年は95%を超えるようになってきています。たとえば、2020(令和2)年度では約98%です。よって、「すべての年度で95%未満」というのは明確に誤りです。

(3)~(5)はいずれも正しいです。浮遊粒子状物質、二酸化窒素、一酸化炭素、二酸化硫黄の4物質については、近年ずっと100%またはそれに近い達成率となっています。

以上から、正解は(2)です。

環境基準の達成率については、最新の数値をこちらのページにまとめてあるので、試験前には参照しておくとよいと思います。

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