R5年 汚水処理特論 問4 問題と解説

 問 題     

粒状層を通って水が流れるときのろ過抵抗を表す式としては、コゼニー-カルマンの式があるが、その式の中で、清浄ろ層のろ過抵抗と正比例の関係にある要素として、誤っているものはどれか。

  1. ろ過速度
  2. ろ材層の厚さ
  3. 水の粘性係数
  4. ろ材粒子径
  5. 空隙率関数  (ε:ろ層の空隙率)

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説    

コゼニー-カルマンの式とは、粒状層を通って水が流れるときのろ過抵抗を示す式で、以下の式で表すことができます。この式を知っていると簡単に正解できる問題がたまに出題されるので、複雑な式ですが覚えておく価値はあります。

  • h0:清浄ろ層のろ過抵抗 [Pa]
  • k:定数(無次元)
  • μ:水の粘性係数 [kg/(m・s)]
  • u:ろ過速度 [m/s]
  • L:ろ材層の厚さ [m]
  • d:ろ材の粒子径 [m]
  • ε:ろ層の空隙率 (無次元)

この式と選択肢とを見比べると、ろ過抵抗h0とろ材の粒子径dが比例関係ではなく、h0はdの2乗に反比例することがわかります。

よって、正解は(4)となります。

コメント

  1. 匿名 より:

    なぜ(5)は違うのでしょうか

  2. 匿名 より:

    管理人ではないですが、
    正比例・反比例の意味が分かれば、(5)が誤りだとわかるはずです。

    (5)空隙率関数の値が大きくなるほど、ろ過抵抗も高くなるので、
    この二つは正比例の関係にあります。

    (4)一方で、ろ材の粒子径が大きくなるほど、ろ過抵抗は低くなるので、
    この二つは反比例の関係にあります。

    アドバイスですが、質問をするときは、
    どの点が腑に落ちていないのか詳細に説明して、
    回答者さんが答えやすいようにした方が良いと思います。