問 題
排ガス中のダスト濃度測定時の水分量測定に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 測定には、共通すり合わせU字管、又はシェフィールド形吸湿管が用いられる。
- 排ガスの吸引流量は、1本の吸湿管内で吸湿剤1g当たり0.1m3/minとなるように設定する。
- 吸湿された水分が100mg~1gになるように吸引ガス量を選ぶ。
- 天びんは、感量10mg以下のものを用いる。
- JISでは、燃料組成などを基に計算によって水分量を求める方法も規定されている。
正解 (2)
解 説
各選択肢の記述は(1)を除けばあまり頻出とはいえないため、特に(2)~(4)の数値を正確に覚えている受験者の方は少ないかもしれません。しかし、今回は誤りの数値が極端であるため、見慣れない数値が並んでいても安易に捨て問題と判断せず、考えることでなるべく得点につなげてほしいと思います。
(2)に関して、水分を逃さずに完全に吸湿するためには、吸湿剤を通す排ガスの吸引流量は低いほど良いです。そのため、吸引流量は1本の吸収管内で吸湿剤1g当たり0.1L/min以下となるように設定します。
ここで、(2)には吸引流量が「吸湿剤1g当たり0.1m3/min」となっています。吸湿剤がたった1gなのに対して、1分間で100Lものガスを吸わせるのはさすがに無謀なので、正しい数値を知らない場合でもこれは明らかな誤りだと判断したいところです。
よって、(2)の「0.1m3/min」は「0.1L/min以下」とするのが正しいので、正解は(2)です。
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