問 題
工場排水の物理化学前処理装置の維持管理に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 未処理排水と接触する水中の可動部分は腐食しやすいので、定期的な点検、注油、部品交換などの維持管理が重要である。
- 貯留槽で曝気による攪拌を行う場合、後段の活性汚泥曝気槽などとブロワーを共用にすることは経済的であり、運転上の問題も減らすことができる。
- 貯留槽で起こりやすい障害は、汚泥の堆積(たいせき)とスカムの発生による有効容量の減少で、水量と水質の均一化が不十分になる。
- 貯留槽で排水が嫌気的になると硫化水素が発生し、これがスラブや壁面で酸化されて硫酸になり、コンクリートを腐食する。
- 作業のため貯留槽内に入るときは、十分な換気を行い、酸欠や硫化水素による中毒に注意する。
正解 (2)
解 説
(2)に関して、貯留槽用の曝気ブロワーは、専用とすることが望ましいです。他の槽とブロワーを共用にすることは確かに経済的ではありますが、送気量が安定せず、貯留槽内の撹拌が十分に行えない可能性があります。
よって、正解は(2)です。
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