問 題
我が国の2019(令和元)年度における環境への排出量が、2013(平成25)年度の排出量よりも減少した温室効果ガスとして、誤っているものはどれか(環境省:令和3年版環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書による)。
- 二酸化炭素
- メタン
- 一酸化二窒素
- 六ふっ化硫黄
- ハイドロフルオロカーボン類
正解 (5)
解 説
選択肢(1)~(5)は全て温室効果ガスなので、地球温暖化防止のためにはどれも排出量を減らしていきたい物質といえます。実際、これらの多くは年々少しずつ排出量が減ってきています。
しかし、このうち(5)のHFC(ハイドロフルオロカーボン)は、いわゆる代替フロンと呼ばれる物質です。
かつて冷媒などで使われていた四塩化炭素やCFC(クロロフルオロカーボン)、HCFC(ハイドロクロロフルオロカーボン)などが、オゾン層破壊物質であるとして使用禁止(または使用制限)となったため、これらのフロン類の代わりにHFCが用いられるようになりました。
よって、HFCも温室効果ガスには違いありませんが、オゾン層破壊物質を使うよりはマシだという考え方から、HFCの使用量は年々増えている状況となっています。ただし、近年ではより温室効果の低いノンフロン製品を利用しようという動きもあります。
以上から、正解は(5)の「ハイドロフルオロカーボン類」です。
コメント