問 題
ごみ焼却設備におけるダイオキシン類に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 排出されるダイオキシン類の多くを占めるものは、廃棄物中に元々含まれているダイオキシン類である。
- 塩素化された前駆体物質の焼却や熱分解中に生じるものもある。
- 化学的にはダイオキシン類と無関係な有機物と無機塩素(Cl-や塩化水素)の焼却や熱分解で生じるものもある。
- バグフィルター操作条件の低温化は、有効な対策の一つである。
- 活性炭粉末や活性コークス粉末の煙道吹込みは、有効な対策の一つである。
正解 (1)
解 説
(1)に関して、ダイオキシン類は廃棄物中に元々含まれているわけではなく、塩素を含む廃プラスチックを300~500℃程度の比較的低温で燃やした場合に生成される物質です。(2)にはこのことが書かれています。
そのため、ごみ焼却設備ではごみを800℃以上で燃やすことになっています。800℃以上の高温で燃やせば、ダイオキシンはほとんど発生しません(発生してもすぐ分解されます)。
よって、正解は(1)です。
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