R3年 ばいじん・粉じん特論 問1 問題と解説

　問 題　　　　　

ダストの粒子径及び粒子径分布に関する記述として、誤っているものはどれか。

1. 一般に、粒子径分布の表示はふるい上(オーバーサイズ)で表されることが多い。
2. 頻度分布曲線において、ピークに対応する粒子径をモード径という。
3. ふるい上曲線において、R＝50％に対応する粒子径を積算径という。
4. 一般に、粒子径分布を示すグラフは、横軸を対数目盛として表される。
5. 産業活動の過程で発生するダストの粒子径分布は、ロジン‒ラムラー分布によく従う。

 

 

 

 

 

　解 説　　　　

(3)に関して、ふるい上曲線において、R＝50％に対応する粒子径のことは「メディアン径」といいます。積算径はマイナーなので覚えなくてよいと思いますが、(2)のモード径と(3)のメディアン径の説明文は重要なので、ぜひ覚えておいてください。

• モード径　　：頻度分布曲線における、ピークに対応する粒子径
• メディアン径：ふるい上曲線における、R＝50％に対応する粒子径

よって、(3)の記述が誤りなので、これが正解です。

この問題では、(4)の「横軸を対数目盛」や(5)の「ロジン－ラムラー分布」も重要なキーワードなので、併せて押さえておいてください。