問 題
食料品製造業における排水処理に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 水質汚濁防止法における特定施設として、原料処理施設、洗浄施設、湯煮施設などがある。
- 日平均排水量50m3/日未満の小規模事業場も都道府県条例により排水基準が定められることがある。
- 水質変動が大きい清涼飲料工場からの総合排水に対して、ラグーン方式を用いることで排水処理の負荷変動を緩和することが可能である。
- ビール工場の排水処理において、活性汚泥法の前段にUASBを導入することで、曝気(ばっき)動力と汚泥発生量を低減することができる。
- 清涼飲料工場における排水中の有機物のほとんどは嫌気的分解が困難なため、UASBは適用できない。
正解 (5)
解 説
清涼飲料工場からの排水中の有機物のほとんどは、糖質と有機酸です。これらは好気性細菌を使った活性汚泥法や、より滞留時間の長いラグーン方式によって処理するのが主流です。
とはいえ、嫌気性細菌による嫌気的分解も有効なので、ビール工場の排水処理と同じように前段でUASBなどの嫌気処理を行い、後段で活性汚泥法やラグーン方式などの好気処理を行うという事例も増えてきています。
よって、(5)の「嫌気的分解が困難なため、UASBは適用できない。」という記述が誤りです。
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