フローチャートの基本

フローチャート(流れ図)というのは、各ステップを色々な形で表し、アルゴリズムやプロセスを表現する図のことです。まずフローチャートの大雑把な形を見てください。

電験三種でよく出題されるフローチャートは、ほぼ以下の4パターンのいずれかになります。

  • データから最大値(or最小値)を探す
  • データの平均値を求める
  • 数字の大きいものから並べる
  • 数字の小さいものから並べる

特に重要なのが、下2つの並べ替えなので、これらについては次項から説明していきます。この項では、フローチャートに使われる記号の説明をします。

端子

まずは「端子」です。記号は上図の通り、角に丸みを帯びた長方形です。この記号の中には「開始」や「終了」といった言葉が入り、文字通り、フローチャートの始まりと終わりを告げます。

準備

六角形をしたこの図形が「準備」です。準備のあとには必ず「判断」が来ますが、その判断のための準備をここでします。

たとえば、六角形の中に「配列A(5)」の言葉が記入してあれば、これからの話は5つの配列を使ったものですよ、ということを宣言しています。あくまで準備をするだけなので、そこまで気に留めなくても良いかもしれません。

入出力

平行四辺形で表されるのが「入出力」です。フローチャートの最初の方にあれば「入力」であることが多く、最後の方にあれば「出力」であると考えられます。

たとえばフローチャートの最後の方に「Bを表示」と書かれた平行四辺形があれば、その前段階までの処理や計算結果を最後に出力するということになります。

処理

角ばった長方形が「処理」です。フローチャートの中でも大事な記号のひとつです。ここに「C→D」と書いてあれば、DにCを入れる、といった意味になります。

たとえばこの時点でCが「3」であるとしたら、Dが元々いくつであっても、この「処理」によってDが「3」に変わります。ちなみに、Cも「3」のまま変わりません。

判断

ひし形(ダイヤ)で表されるのは「判断」です。これも大事な記号です。

ここでは「E=10」のように書いてあり、かつ、ひし形から矢印が2つ(YESとNO)出ているはずです。この例だと、「Eは10ですか?」と聞いているので、この時点でEが10だったらYESの矢印を進み、Eが10でなければNOの矢印を進むことになります。

ループ

ハンバーガーのパンみたいな形をした上図が「ループ」です。ループ、つまり繰り返しを意味していて、2つの図形のうち、上側がループの始まり、下側がループの終わりを示しています。


以上がフローチャートの記号の大雑把な説明です。次項では具体的なフローチャートを使って、これらの記号の意味や使い方をより深く説明していきます。

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