問 題
支持点間が180m、たるみが3.0mの架空電線路がある。
いま架空電線路の支持点間を200mにしたとき、たるみを4.0mにしたい。電線の最低点における水平張力をもとの何[%]にすればよいか。最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
ただし、支持点間の高低差はなく、電線の単位長当たりの荷重は変わらないものとし、その他の条件は無視するものとする。
- 83.3
- 92.6
- 108.0
- 120.0
- 148.1
正解 (2)
解 説
電線のたるみに関する計算問題はたびたび出題されているので、以下の2つの式は公式としてぜひ覚えておきたいところです。一つは電線のたるみD[m]を求める式、もう一つは電線の長さL[m]を求める式です。
- D:電線のたるみ[m]
- w:荷重(電線1mあたり)[N/m]
- S:電線の支持物間の距離(径間長)[m]
- T:水平張力(電線の水平方向)[N]
- L:電線の長さ[m]
今回はこのうち、たるみDの式を使います。最初の条件はS=180、D=3.0なので、これを上式に代入してTについて解くと、
となります。
続いて、S=200、D=4.0のときの張力をT’とすると、
となります。
以上から、その比を計算すると、
となるため、正解は(2)です。
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