電験三種 H27年 理論 問4 問題と解説

 問 題     

図のような直流回路において、直流電源の電圧が90Vであるとき、抵抗R1[Ω]、R2[Ω]、R3[Ω]の両端電圧はそれぞれ30V、15V、10Vであった。抵抗R1、R2、R3のそれぞれの値[Ω]の組合せとして、正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

   R1  R2   R3

  1. 30  90  120
  2. 80  60  120
  3. 30  90  30
  4. 60  60  30
  5. 40  90  120

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説    

下図のように、R1、R2、R3に流れる電流をそれぞれI1、I2、I3とすると、上側に並んでいる3つの60[Ω]の抵抗のうち、右側の抵抗を流れる電流はI3、中央はI2+I3、左側はI1+I2+I3と表すことができます。

また、それらの抵抗の端子電圧は上図に赤字で示した通り、左側から順に、60[V]、15[V]、5[V]となります。これらは、60Vは90Vと30Vの差、15Vは30Vと15Vの差、5Vは15Vと5Vの差から算出できます。

よって、右側の抵抗についてオームの法則を適用すれば、I3が求められます。

中央の抵抗についても同様に計算し、上記の結果と合わせるとI2が求められます。

左側の抵抗についても同様に計算し、上記の結果と合わせるとI1が求められます。

以上からI1、I2、I3がわかったので、あとは以下のように計算すればR1、R2、R3を算出することができます。

コメント