電験三種 H24年 法規 問1 問題と解説

 問 題     

次の文章は、「電気事業法」における、電気の使用制限等に関する記述である。

( ア )は、電気の需給の調整を行わなければ電気の供給の不足が国民経済及び国民生活に悪影響を及ぼし、公共の利益を阻害するおそれがあると認められるときは、その事態を克服するため必要な限度において、政令で定めるところにより、( イ )の限度、( ウ )の限度、用途若しくは使用を停止すべき( エ )を定めて、一般電気事業者、特定電気事業者若しくは特定規模電気事業者の供給する電気の使用を制限し、又は( オ )電力の容量の限度を定めて、一般電気事業者、特定電気事業者若しくは特定規模電気事業者からの( オ )を制限することができる。

上記の記述中の空白箇所(ア)、(イ)、(ウ)、(エ)及び(オ)に当てはまる組合せとして、正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

     ア      イ     ウ    エ  オ

  1. 経済産業大臣 使用電力量 使用最大電力 区域 受電
  2. 内閣総理大臣 供給電力量 供給最大電力 区域 送電
  3. 経済産業大臣 供給電力量 供給最大電力 区域 送電
  4. 内閣総理大臣 使用電力量 使用最大電力 日時 受電
  5. 経済産業大臣 使用電力量 使用最大電力 日時 受電

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説    

問題文は、電気事業法第27条1項です。この項の本文は以下の通りとなります。

経済産業大臣は、電気の需給の調整を行わなければ電気の供給の不足が国民経済及び国民生活に悪影響を及ぼし、公共の利益を阻害するおそれがあると認められるときは、その事態を克服するため必要な限度において、政令で定めるところにより、使用電力量の限度、使用最大電力の限度、用途若しくは使用を停止すべき日時を定めて、一般電気事業者、特定電気事業者若しくは特定規模電気事業者から電気の供給を受ける者に対し、一般電気事業者等の供給する電気の使用を制限すべきこと又は受電電力の容量の限度を定めて、一般電気事業者等から電気の供給を受ける者に対し、一般電気事業者等からの受電を制限すべきことを命じ、又は勧告することができる。

この問題では問題文の1行目にある通り、電気の使用制限の話をしているので、空白箇所の( イ )と( ウ )については使用量に関する話だとわかります。電気の使用制限と供給量では話が噛み合わなくなってしまいます。

( エ )については直前が「停止すべき」となってることから、「日時」を入れるほうが適切であると判断したいところです。選択肢には「区域」もありますが、どの時間帯に電力不足が見込まれるのかが重要なのであって、場所はあまり関係ありません。よって、まずは「日時」を設定することが優先されます。

ちなみに、区域を限定してそこだけ長時間停電させてしまうのは不公平なので、停電させる日時が決まったあとには、定めた時間をさらに細分化し、各地域を順々に短時間ずつ停電させていくことになります(=輪番停電)。

( オ )も上記の( イ )や( ウ )と同様ですが、電気が足りないから制限しよう、という話なので、受電(=使用量)を制限すべきです。送電(=供給量)を制限しても構いませんが、そもそも送電したくてもできないから電力不足になっているわけなので、送電を制限する意義がありません。

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