ビル管理士試験 2019年 問153 問題と解説

 問 題     

繊維床材の清掃方法に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

  1. 玄関や共用部は汚れやすいので、その日のうちに真空掃除機で土砂を除去する。
  2. パイル内部のほこりの除去には、カーペットスイーパを用いる。
  3. アクリル素材は、親水性の汚れが取れにくい。
  4. しみ取り作業は定期清掃時に行う。
  5. スポットクリーニングは、パイル奥の汚れまで徹底的に除去する作業である。

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

(2)のカーペットスイーパは、パイル表面の粗ごみの除去に向いています。一方、パイル内部のほこりの除去には吸引力の強いアップライト型真空掃除機が適しています。

(3)のアクリル素材は、ウールの3分の1程度しか水分を吸収しない疎水性の素材です。よって、水を弾きやすいので、親水性の汚れは水と一緒に除去しやすいです。一方で、疎水性の汚れはしみ込みやすいので取りにくいです。

(4)のしみ取りは、しみができたらその都度やったほうが良いです。時間が経つと、汚れが素材の中まで浸透してしまい、取り除くのが難しくなります。

(5)のスポットクリーニングは、汚れが激しい箇所を部分的に洗浄し、床維持剤を塗布するという清掃方法です。「スポット(spot)」には「特定の地点、箇所」といった意味があるので、部分的な箇所を重点的に清掃することを指します。

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