ビル管理士試験 2019年 問121 問題と解説

 問 題     

給湯設備に使用される材料に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. ステンレス鋼管の線膨張係数は、架橋ポリエチレン管の線膨張係数より小さい。
  2. 金属材料の曲げ加工を行った場合には、応力腐食の原因になる。
  3. 樹脂管を温度の高い湯に使用すると、塩素による劣化が生じやすい。
  4. 返湯管に銅管を用いた場合は、他の配管材料を用いた場合と比較して、流速を速く設定できる。
  5. ステンレス鋼管は、隙間腐食、もらい錆(さび)等による腐食が生じる可能性がある。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

(4)に関して、銅は配管材料となる金属の中では比較的柔らかい材料です。それが加工のしやすさという面からは長所になるのですが、水の流速が速いとえぐられて潰食を起こすリスクもあります。

よって、銅管を用いた場合には、流速をやや遅めに設定するほうが望ましいです。具体的には、管内流速を1.2m/s以下に抑えるのがよいです。

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