ビル管理士試験 2019年 問10 問題と解説

 問 題     

建築物環境衛生管理基準のうち、建築物衛生法施行規則に規定されているものは、次のどれか。

  1. 浮遊粉じんの量
  2. 相対湿度
  3. 二酸化炭素の含有率
  4. ホルムアルデヒドの量
  5. 特例による一酸化炭素の含有率

この問題は、法改正によって正解となる選択肢がなくなりました。

 

 

 

 

 

正解 なし

 解 説     

空気環境の建築物環境衛生管理基準は以下の表の通りです。

上記はこの問題に直接関係ありませんが、これからこの試験を受験する方も重要事項として押さえておきたい内容です。一方、この問題で問われている話は今は法改正によって削除された規定なので、気にしなくていいと思います。

以下にこの問題の解説を記しますが、これは2019年の試験当時の話なので、知識として覚える必要はありません。

2022年4月の法改正以前は、一酸化炭素の基準値が「10ppm以下」でした。また、外気がすでに10ppm以上ある場合にはいくら換気をしても10ppm以下に下げられないので、そのようなときは特例として基準値を「10ppm以下」ではなく「20ppm以下」とすることが認められていました。

この特例規定が当時の建築物衛生法施行規則の第2条(一酸化炭素の含有率の特例)に定められていたため、正解は(5)となります。

ただし現在は、一酸化炭素の基準値が「6ppm以下」になるとともに、この特例規定が削除されています。よって、この問題の答えとなる選択肢はありません。

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