問 題
建築物環境衛生管理技術者に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。
- 特定建築物ごとに選任しなければならないので、同時に2以上の特定建築物の建築物環境衛生管理技術者となることは、いかなる場合も認められない。
- 建築物環境衛生管理技術者は、必要があると認めるときは、建築物維持管理権原者に意見を述べることができ、建築物維持管理権原者はこの意見に従わなければならない。
- 建築物環境衛生管理技術者が管理業務の指揮監督を怠たり健康被害が発生した場合は、建築物環境衛生管理技術者に対して罰則の適用がある。
- 建築物環境衛生管理技術者の免状の記載事項に変更を生じたときは、厚生労働大臣に免状の書換え交付を申請しなければならない。
- 建築物環境衛生管理技術者の免状の再交付を受けた後、失った免状を発見したときは、5日以内にこれを厚生労働大臣に返還する。
正解 (5)
解 説
(1)で、ある程度の条件はありますが、それらを満たせば兼任が可能です。
(2)で、建築物環境衛生管理技術者は建築物維持管理権原者に意見を述べることができますが、最終決定権は建築物維持管理権原者にあります。よって、その意見に従うも従わないも自由ですが、結果に対する責任はもちろん建築物維持管理権原者が負うことになります。
(3)も(2)の解説と同様ですが、その特定建築物の責任者は建築物維持管理権原者なので、罰則の適用を受けるのは「建築物維持管理権原者」です。
(4)は微妙なところですが、免状の記載事項に変更を生じたときは、免状の書換え交付を申請することができることになっています。義務として「申請しなければならない」わけではなく、権利として「申請することができる」と考えてください。
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