ビル管理士試験 2019年 問8解説

 問 題     

建築物環境衛生管理基準に基づく空気環境の測定に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

  1. 新築の特定建築物では、最初の1年間は毎月測定しなければならない。
  2. 測定を行う場合は、1日2回以上測定することが必要である。
  3. 階数が多い場合は、各階ごとに測定しなくてもよい。
  4. 測定場所は、適当な居室を選択し、測定しやすい場所で行う。
  5. ホルムアルデヒドの測定結果が基準を超えた場合は、空調・換気設備を調整するなど軽減措置を実施後、速やかに測定し、効果を確認しなければならない。

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

空気環境の基準値は以下の表の通りです。この問題では直接関係するわけではありませんが、いずれの項目の数値も重要事項(頻出問題)なので、できるだけ、表をまるごと覚えておきたいところです。

(1)について、上記の7項目のうち、ホルムアルデヒドを除く6項目の測定頻度は2ヵ月以内ごとに1回です。新築かどうかで頻度が変わることはありません。

ホルムアルデヒドの測定については、「新築・増築、大規模の修繕、大規模の模様替えを完了し、当該建築物の使用を開始した時点から直近の6月1日から9月30日までの間に定期に実施すること。」と定められています。

ホルムアルデヒドは新築や改築したてのときが一番濃度が高く、あとは徐々に抜けていくので、最初だけ測定して問題のない数値であれば、その後の測定は必要ありません。

また、期間が夏(6月~9月)に限定されているのは、夏場のほうが気温が高く、ホルムアルデヒドが気化しやすいからです。ホルムアルデヒド濃度が高い時期に測定をして問題がなければ、年中大丈夫、という考え方です。

(2)が正しい内容で、これが正解となります。

ちなみに、温度、湿度、気流の3項目は、午前と午後の両方の測定で基準値を満たさなければいけません。一方、浮遊粉じん、一酸化炭素、二酸化炭素の3項目については、2回の平均値が基準値を満たしていれば問題ありません。

(3)と(4)はともに誤りです。空気環境の測定は、各階ごとに、居室の中央部の床上75cm以上150cm以下の位置において行います。

(5)について、ホルムアルデヒドの基準値が超えているのに、換気だけでどうにかしようとするのは良くないです。それよりも、発生原因を特定してそれに対処することが求められます。

ホルムアルデヒドの発生源には、複合フローリング材や合板が挙げられます。これらに使われる接着剤の成分に、ホルムアルデヒドが含まれていることがあるためです。よって、ホルムアルデヒドを低減するためにはこれらの材料を交換するなどの対応が効果的です。

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