ビル管理士試験 H30年 問128 問題と解説

 問 題     

雨水設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 雨水浸透方式は、下水道への負荷の軽減や、地下水の涵養(かんよう)を図るために設ける。
  2. 雨水ますの流出管は、流入管よりも管底を20mm程度下げて設置する。
  3. 雨水ますの底部には100mm程度の泥だめを設け、土砂などが下水道へ流出することを防止する。
  4. 雨水排水管と合流式の敷地排水管を接続する場合は、トラップますを設け、ルーフドレンからの悪臭を防止する。
  5. ルーフドレンのストレーナの開口面積は、それに接続する雨水排水管の2倍程度とする。

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

(3)について、雨水ますの底の高さを雨水排水管の底の高さと合わせてしまうと、土砂などが下水道へ流出してしまいます。そうならないためには、雨水ますの底の高さを雨水排水管よりも下げておいて、泥だめを設けることが効果的です。

よって、(3)の話の流れは概ね正しいのですが、高さの差が100mmではしっかりと泥を集めるには不充分です。流れ込む泥が下水道側へと流出しないようにするため、泥だめの高さは150mm以上とする必要があります。

以上から、(3)の「100mm」が誤りで、正しくは「150mm」となります。

コメント