問 題
給湯設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 事務所の用途に使用する建築物において、給湯量の設計値は、30L/(人・日)程度である。
- ガス瞬間湯沸器の能力で1号とは、流量1L/minを25℃上昇させる能力をいう。
- 中央式給湯設備の場合の給湯温度は、ピーク使用時においても55℃以上が望ましい。
- ステンレス鋼管において単式の伸縮継手を用いる場合、設置間隔は20m程度である。
- 貯蔵式湯沸器は、90℃以上の高温湯が得られ、飲用として利用される。
正解 (1)
解 説
給湯量の設計値は建築物の用途によって異なっていますが、住宅・事務所・ホテルの宿泊部あたりの数値は結構頻出なので、ぜひ押さえておきたい知識です。
【給湯量の設計値】
- 住宅 :150~300L/(人・日)
- 事務所 :7.0~11.0L/(人・日)
- ホテルの宿泊部:150~250L/(人・日)
上記を見てもわかる通り、住宅とホテルは大体同じ数値です。つまり、寝泊まりをする場所(住宅・ホテル)か、働く場所(事務所)かで大まかに区別して覚えておけばよいと思います。
以上から、(1)の記述が誤りだと判断できます。
また、今回は給湯設備に関する出題ですが、給水設備に関する類題が出題されることもあります。各施設の設計給水量の数値も重要知識なので、知識があいまいな方は2020年 問112の解説を参照してください。
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