ビル管理士試験 H30年 問96 問題と解説

 問 題     

建築物の荷重又は構造力学に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 床の構造計算をする場合、事務室の積載荷重は、住宅の居室の積載荷重より小さく設定されている。
  2. 積雪荷重は、作用時間により常時荷重(長期)と非常時荷重(短期)に分類される。
  3. 曲げモーメント荷重は、部材のある点を湾曲させようとする荷重をいう。
  4. 単純支持形式において、部材の一端は回転端、もう一端は移動端で支持されている。
  5. トラス構造の部材の接点は、ピン接点として取り扱われる。

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

(1)に関して、事務室の積載荷重は2900N/m2、住宅の居室の積載荷重は1800N/m2なので、事務室のほうが大きいです。

とはいえ、事務室と住宅のほかにも、教室だといくつ、店舗だといくつ…と覚えていくのも大変なので、上記で示した数値は特に覚える必要はないと思います(参考として記載しただけです)。

事務室と住宅の居室をイメージしてもらえばわかるように、事務室のほうはおそらく机や棚がたくさん並んでいて、資料や本などもたくさん揃っていると思われます。一方、居室は何も置かれていない床面積も多く、比較的広々とした印象です。

このように考えることができれば、様々なものが密集している事務室のほうが、より重さに耐えられる設計にすべきであると推測できるので、(1)の記述が反対であると判断できます。

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