問 題
赤外線の作用による疾患に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。
- 熱中症
- 皮膚癌(がん)
- 無精子症
- 白血病
- 急性角膜炎
正解 (1)
解 説
紫外線と赤外線の人体などへの影響を、それぞれ把握できているかを問う問題は頻出です。
紫外線は波長が短く透過性は低いので、眼や皮膚といった表面に対する作用が主です。ただし、その影響力は大きく、特に悪い影響が目立ちます(具体的な作用は後述)。
一方、赤外線は波長が長く透過性が大きいので、人体の奥まで届きます。赤外線はヒーターに使われることからもわかるように、「熱」の作用である点が最大の特徴です。
紫外線と赤外線、それぞれの作用には次のようなものが挙げられます。
【紫外線の作用】
- 体内のビタミンDの生成
- 皮膚の紅斑の出現
- 皮膚癌(悪性黒色腫)
- 白内障
- 電気性眼炎
- 急性角膜炎
- 殺菌作用
- 無精子症
- 白血病
【赤外線の作用】
- 熱中症
- 皮膚血管の拡張
- 代謝の促進
- 白内障(ガラス工白内障)
※ どちらにも白内障が書かれていますが誤植ではありません。紫外線も赤外線も白内障の原因となり得ます。
以上から、選択肢の中では(1)の熱中症だけが赤外線を浴びたときの特徴なので、これが正解です。
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