問 題
建築物衛生法で規定される空気環境について、その要因と人体への影響に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 浮遊粉じんの人体への影響は著しいものがあり、特に呼吸器系に対しては直接的である。
- 二酸化炭素は極めて有毒な気体であり、中毒死、あるいは死に至らなくとも脳障害の後遺症が残る等、人体に対する影響は重大である。
- 室内温度と外気温度の差を無視した過度の冷房による神経痛などの冷房病、また過度の暖房による呼吸器系疾患など、温度は人体への影響が大きい。
- 気流は、湿度と同様に、温度との関連に注意する必要があり、冷風の人体に対する影響を考慮して規定されている。
- ホルムアルデヒドは、不快感を伴う目・鼻・喉への刺激、さらに高濃度になれば催涙・呼吸困難等の症状を引き起こす。
正解 (2)
解 説
(2)の記述は「二酸化炭素」ではなく、「一酸化炭素」の説明になっています。
二酸化炭素は空気中に0.04%くらい含まれていますし、人の吐く息には4%くらい含まれています。これが極めて有毒な気体だとすると、呼吸をするだけで大惨事になってしまいます。
とはいえ、二酸化炭素もあまり濃くなると頭痛やめまいを引き起こすこともあるので、空気環境の基準値が設けられています。その基準値は1000ppm(0.1%)ですが、この数値が問われることもあるので、ぜひ押さえておいてください。
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