問 題
ゴキブリの防除に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- ローチスポットを確認することは、ゴキブリの生息状況を知るのに良い方法の一つである。
- ベイト剤(毒餌)は、処理の簡便さと速効性から飲食店での使用に適している。
- 昼間物陰に潜んでいるため、薬剤を直接噴霧して防除することは難しい。
- 空間処理に当たっては、気密性を高める必要がある。
- フェニトロチオン製剤による残留処理は、効果が大きい。
正解 (2)
解 説
ベイト剤(毒餌)を用いた処理は、速効性が期待できません。というのも、毒餌処理のメカニズムは、次のような複数の工程を経て初めて効果が現れるためです。
- ゴキブリが毒餌を食べる(速効性はなく、まだ元気)。
- 巣に戻る(まだ元気)。
- 糞をする(まだ元気)。
- 毒餌が効いてきて、倒れる。
- 巣の仲間が、死骸や糞を食べて毒餌の成分を摂取する。
上記の5のあと複数のゴキブリが次々に倒れ始めるため、ベイト剤(毒餌)は、処理の簡便さはあっても速効性はありません。
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