ビル管理士試験 H29年 問162 問題と解説

 問 題     

建築物内廃棄物に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 吸殻の収集をするときは、金属製のふた付き容器を使用する。
  2. 大規模建築物の場合、専任の収集・整理・搬出の作業員が配置されている場合がある。
  3. ビル所有者は、必要な容器、集積場所、保管場所等を適正に準備する。
  4. し尿を含まないビルピットの汚泥は、産業廃棄物である。
  5. 家庭から排出される廃棄物より、事務所建築物の廃棄物の方が、容積質量値は大きい。

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

(5)については、自宅から出るごみの種類と、会社の事務所から出るごみの種類を具体的に想像するとわかりやすいと思います。

家庭ごみは生ごみが多く、水分を含んでいるためにそれなりに重いです。

一方、事務所から出るごみは紙類が多くなっています。紙類もきちんと束ねてあればそれなりの比重がありますが、実際には紙の大きさも向きも気にせずバラバラと捨てられることが多く、また、シュレッダーに掛けたものだと、ふわふわして、より比重が軽くなります。

よって、比重(容積質量値)を比較したときは家庭ごみのほうが事務所から出るごみよりも大きいため、(5)の記述は反対になります。

コメント