ビル管理士試験 H29年 問145 問題と解説

 問 題     

ほこりや汚れの除去に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

  1. 油溶性物質は水に混ざりにくいため、ブラシを用いて物理的に除去する。
  2. おがくずを用いる方法は、ほこりを付着させる効果は小さい。
  3. はたきがけは、建築物室内の清掃方法に適している。
  4. アルミニウム建材の汚れは、弱アルカリ性洗剤で除去する。
  5. 水で湿ったタオルで汚れの部分を軽くこすり、タオルに付着すれば水溶性の汚れである。

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

(1)で、油汚れは物理的にこすっても落ちにくいです。物理的な除去ではなく、洗剤を用いた化学的な除去をするほうが効果的です。

(2)で、おがくずは表面積が大きく保水能も高いので、ほこりの付着に向いています。

(3)で、室内のような閉鎖空間ではたき掛けをするとほこりが舞ってしまいます。開放された広い空間では効果的ですが、室内のような閉鎖空間ではあまり勧められません。

(4)で、アルミニウムはアルカリに溶けるので、中性洗剤を使わなくてはいけません(溶けるといっても洗剤として使われる程度のアルカリ性なら、表面が少し剥がれたり汚れたりする程度ですが)。

(5)で、水を使うと落ちる汚れであれば、それは水溶性の汚れです。よって、これは正しい記述です。

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