ビル管理士試験 H29年 問143 問題と解説

　問 題　　　　　

建築物清掃の作業計画に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

1. 作業頻度による分類では、日常清掃、定期清掃及び臨時清掃に分けられる。
2. 廊下壁面のスポット洗浄は、日常清掃で実施する。
3. 湯沸室の流し台の洗浄は、一般に定期清掃として実施する。
4. 管理用区域は、汚れの発生が少ないため、清掃は年2回程度実施する。
5. エスカレータパネル類の洗剤拭きは、一般に日常清掃で実施する。

 

 

 

 

 

　解 説　　　　　

(1)について、作業頻度による分類では、日常清掃、定期清掃、臨時清掃の3通りに分けられます。

• 日常清掃は、1日1回行う作業です。
• 定期清掃は、その内容によって週に1回、月に1回、半年に1回など一定の間隔で行う作業です。
• 臨時清掃は、必要が生じたらその都度行う作業です。

よって、(1)は正しい記述です。

(2)に関して、廊下の床の除じんなどは日常清掃がよいと思いますが、壁面はそう汚れるものではありません。よって、廊下壁面のスポット洗浄は、日常清掃ではなく定期清掃で充分です。

(3)で、湯沸室の流し台は悪臭の原因になりやすいため、日常清掃が求められます。

(4)の管理用区域には電気室や機械室、更衣室や作業員休憩室などがあります。これらは一般人の立ち入りが少ない場所で汚れの発生は少なめですが、電子機器があったり職員が休んだりする場所なので、日常清掃が必要です。

(5)のエスカレータパネルとは、手すり部分の下のガラス面のことです。手すりは汚れやすいので日常清掃で拭き掃除をするべきですが、壁面に相当するパネル類はあまり汚れないので、パネル類の洗剤拭きは、定期清掃での対応で充分です。