ビル管理士試験 H29年 問115 問題と解説

 問 題     

貯水槽の清掃に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 清掃時は、必要に応じてマンホールの蓋を開けた後に、換気用のファンやダクトを設置して槽内の換気を図るなどの事故防止対策を講じる。
  2. 受水槽と高置水槽の清掃は、原則として同じ日に行い、受水槽清掃後に高置水槽の清掃を行う。
  3. 清掃終了後は、塩素剤を用いて2回以上、貯水槽内の消毒を行う。
  4. 清掃終了後の水洗いと水張りは、消毒終了後、少なくとも30分以上経過してから行う。
  5. 清掃終了後の水質検査における遊離残留塩素濃度の基準値は、0.1mg/L以上である。

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

(2)は正しい記述ですが、この順番は重要です。

先に高置水槽を洗ってしまうと、高置水槽をきれいにした直後、清掃前の受水槽の水を受けなくてはなりません。一方、上流にある受水槽から先に清掃すれば、より下流にある高置水槽の清掃中でも受水槽が汚れることはないため、最終的に両方の水槽をきれいにすることができます。

(3)、(4)も正しい記述ですが、どちらも大事な内容となっています。

(5)について、遊離残留塩素濃度の基準値は、0.2mg/L以上です。ちなみに、結合残留塩素濃度の基準値は、1.5mg/L以上です。

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