ビル管理士試験 H29年 問35 問題と解説

 問 題     

振動に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 全身振動による健康影響として、末梢(まっしょう)神経障害がある。
  2. 手持ち工具などの使用による振動は、オクターブバンドの中心振動数で約8~1000Hzの振動が問題となる。
  3. 全身振動の大きさの感覚は、振動継続時間によって変化する。
  4. 振動感覚閾値(いきち)は、地震の震度0(無感)の限界に相当する振動レベル55dBである。
  5. 低い振動数で振幅が大きい振動では、乗り物酔い、動揺病等が発生しやすい。

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

全身振動は身体全体が揺れているため、自律神経が刺激されることによる、末梢血管の収縮、血圧の上昇、胃の働きの抑制等の症状が現れやすいです。また、物理的損傷としては、脊柱の変形などのおそれもあります。

一方、局所振動の場合、手なら手だけというように身体の一部が集中的に振動することにより、しびれや痛みなどの末梢神経障害が起こりやすいです。また、物理的損傷としては、骨や関節の変形などのおそれもあります。

よって、(1)は「全身振動」を「局所振動」に直すと正しい記述になります。

コメント

  1. 匿名 より:

    https://yaku-tik.com/bill/2021-034/
    では、「末梢神経障害」ではなく「末梢循環障害」や「末梢血行障害」という解説がある
    局所振動(レイノー現象)の説明として、末梢(まっしょう)神経障害があるというのは正しくないのでは?

  2. 匿名 より:

    調べたら局所振動とレイノー現象の内容がごっちゃになっていました申し訳ございません