問 題
高置水槽の電極による水位制御に関して、図中A~Eの電極棒とその機能の組合せとして、最も適当なものは次のうちどれか。
A B C D E
- 満水警報 給水開始 給水停止 減水警報 共通
- 満水警報 給水停止 給水開始 減水警報 共通
- 共通 給水停止 満水警報 減水警報 給水開始
- 共通 満水警報 給水停止 給水開始 減水警報
- 共通 満水警報 給水開始 給水停止 減水警報
解 説
電極棒は、上から順に(Aから順に)、満水警報、給水停止、給水開始、減水警報、共通となります。
まず初めに、1番わかりづらいと思われる「共通」(コモンともいいます)から説明します。これは最も低い位置まで伸びている電極棒(つまり電極E)で、普通は常に水に浸かっています。
電極棒はその名の通り電極の役割を果たしますが、水槽に電極が1本だけ挿してあっても意味がなく、2本あって初めて電流が流れるようになります(中学・高校の理科の実験で、電解質の溶液に導線でつながれた2本の金属板を浸けると電気が流れる、という電池の実験をやった経験があれば、イメージしやすいかもしれません)。
よって、どんなときでも、この「共通(コモン)」が1本目の電極となり、これだけだと電流は流れませんが、電極Dが水に浸かったときに電流が流れるので、水位が電極Dに達したことを知ることができます。
同様に、電極AやB、Cのときにも「共通(コモン)」に電流が流れることから、このような名前がついています。
これさえわかれば、残るA~Dは比較的簡単です。
警報は普段は鳴ることはありませんが、異常自体が生じたときにだけ発報することになっています。よって、何らかの理由で水が多すぎる or 少なすぎる状態になってしまったときに鳴るものなので、Aが「満水警報」で、Dが「減水警報」となります。
残るBとCは、一方が「給水開始」で他方が「給水停止」ですが、当然、水位の低いときに給水を開始して、水位がある程度高くなってきたら給水を停止するので、Bが「給水停止」、Cが「給水開始」となります。
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