ビル管理士試験 H26年 問79 問題と解説

 問 題     

次の汚染物質とその濃度又は強さを表す単位の組合せとして、最も不適当なものはどれか。

  1. 浮遊粉じん  cpm
  2. 放射能    Bq
  3. アスベスト  CFU/m3
  4. 二酸化窒素  ppb
  5. オゾン    μg/m3

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

[CFU/m3]はアスベストではなく、細菌(微生物)を数える際の単位です。

細菌を数えるときは体積あたりの重量ではなく、体積あたりの個数を調べることが多いです。体積には[L]や[m3]を用い、個数には[個]や[CFU]を用います。その結果、浮遊細菌の単位は、たとえば[個/L]や[CFU/m3]のようになります。

[CFU]とは、Colony Forming Unitの略で、実質、[個]と同等の意味を持ちます。というのも、細菌は小さすぎてそのままでは数を数えられないので、以下のような方法で数を数えるからです。

  1. まずは細菌を培地内に広げ(個々の細菌が離れるように)、その培地の上で一定時間培養します。
  2. 培養後は、培地の上で菌が繁殖し、菌1つに対して、1つのコロニーができています。
  3. そのコロニーの数を数えれば、もともといた細菌の個数がわかります。

よって、[個]や[CFU]は同じような意味合いを持っています。

一方、アスベストの単位としては[本/L]や[f/cm3]がよく使われます。fはfiber(ファイバー)の略で、実質的に[本]と同じ意味を持ちます。

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