ビル管理士試験 H23年 問176 問題と解説

 問 題     

殺虫・殺鼠剤の毒性や安全性に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. ADIとは、ヒトが一生の間に毎日体内に取り込んでも安全な1日当たりの摂取薬量のことである。
  2. NOAELとは、実験動物に長期間にわたって連日投与して、毒性が認められない薬量のことである。
  3. 薬事法の基づく殺虫剤や殺鼠剤の承認を受けるには、同法の規定により様々な試験が求められる。
  4. 防除の対象種と比較して、ヒトや動物に対するLD50値が小さいほど、その薬剤の安全性が確保されやすい。
  5. 殺虫製剤は、薬事法に規定される毒薬になるような毒性を示すことはない。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

LD50というのは「Lethal Dose, 50%」の略で、日本語にすると「半数致死量」のことです。つまり、その薬をある一定量投与したときに対象動物(虫)の半数が死んでしまう量を指しますので、この半数致死量が少なければ、「少量の毒で死ぬ=強力な毒」というわけです。

よって、この値が小さいほど危険性が増し、この値が大きいほど安全性が増します。

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