ビル管理士試験 H23年 問126 問題と解説

 問 題     

排水通気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 雨水排水管と合流式の敷地排水管を接続する場合には、一般にトラップますを設ける。
  2. ループ通気管は、排水横枝管に接続される最高位の器具のあふれ縁から150mm以上立ち上げた後、通気立て管に接続する。
  3. 空気の流れを阻害しないように、通気口の通気率(開口面積/管内断面積)は、100%以上確保する。
  4. トラップが直接組み込まれていない阻集器には、その入口側にトラップを設ける。
  5. 敷地排水管の直管が長い場合、排水ますは、敷地排水管の管内径の120倍を超えない範囲内に設置する。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

選択肢(4)について、阻集器とは、排水中の油分や固形分などを阻止・分離・収集するための設備です。こうして集めた油分や固形分をトラップで除去し、異物のなくなった排水を後段へと流します。

よって、順番としては「阻集器」→「トラップ」の順になるので、トラップは阻集器の入口側ではなく、固形分などを集めたあとの出口側に付けることが求められます。

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