ビル管理士試験 H23年 問50 問題と解説

 問 題     

一辺が2.0mの正方形の壁材料を組み合わせて立方体の室を作り、日射が当たらない条件で床面が地表面から浮いた状況で固定した。壁材料の熱貫流率を3.0W/(m2・K)、隙間換気は無視できるとし、外気温度が5.0℃の条件で内部を720Wで加熱した。

この場合に、十分に時間が経過した後の室温度として、最も適当なものは次のうちどれか。

  1. 10℃
  2. 15℃
  3. 17℃
  4. 60℃
  5. 65℃

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

貫流熱流qを求める以下の式に、問題文で与えられた数値を入れていくと、答えを得ることができます。

q=KS(θinout)

  • q:貫流熱流 [W]
  • K:熱貫流率 [W/m2・K]
  • S:壁面積 [m2]
  • θin:室内温度 [℃]
  • θout:外気温度 [℃]

上式に問題文中の値を入れると、

720=3.0×(2.0×2.0×6)×(θin-5.0)

となります。ちなみに、「2.0×2.0×6」の部分は、一辺が2mの正方形を6面分という意味です。

これを解くと、θin=15.0となります。

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