ビル管理士試験 H22年 問169 問題と解説

 問 題     

ゴキブリの防除に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

  1. 有機リン剤は、ゴキブリ類に対してフラッシング効果を示す。
  2. 毒餌処理は、速効性が期待できる。
  3. ULV処理には、専用の油剤を使用する。
  4. ローチスポットは、薬剤処理を行う場所の目安となる。
  5. 7か所に3日間設置した粘着トラップに捕獲されたゴキブリの総数が210匹であった場合のゴキブリ指数は30である。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

(1)について、有機リン剤は忌避性が少ないので待ち伏せ処理用に使われます。フラッシング効果を示すのはピレスロイド系の薬剤です。

(2)で、毒餌処理に速効性は期待できません。

(3)で、ULVは「Ultra Low Volume」の頭文字から取っています。直訳では「超微量」ですが、対応する日本語訳は「微量濃厚散布」です。高濃度の薬剤を少量散布するために用いられます。これは油剤ではなく、多くは水性の乳剤です(一部では油剤もありますが、主流ではありません)。

(4)のローチスポットとは、糞などの汚れがある箇所のことを指します。

(5)について、ゴキブリ指数というのは、1トラップ1日あたりの捕獲数です。つまり、全捕獲数をトラップ数で割り、さらに日数で割った値となります。今回の場合は、ゴキブリ指数は10です。

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