ビル管理士試験 H22年 問125 問題と解説

 問 題     

排水通気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 排水槽の底部こう配面には、点検歩行を容易にするため階段を設ける。
  2. 排水ポンプは、排水槽の周囲の壁面などから200mm以上離して設置する。
  3. 雨水ますには、インバートを設けて円滑に排水させる。
  4. 管径75mmの排水横管のこう配は、1/100以上とする。
  5. 管径100mm以下の排水管の掃除口は、15m以内に設置する。

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

排水ますには、汚水排水用の「インバートます」と雨水排水用の「雨水ます」があります。

まず、汚水排水用に用いられるのが「インバートます」です。これは固形物の滞留防止を目的として、底部に溝(インバート)を有しているのが特徴です。

というのも、汚水はトイレの汚物など固形物を多く含んでいるため、どうしてもその固形物が滞留しやすいです。そこで、汚水の流れをスムーズにするために排水ますの底部に溝(インバート)が設けられています。

一方、雨水排水に用いられるのは「雨水ます」です。雨水ますの底部には150mm程度の泥だめを設け、土砂などが下水道へ流出することを防止しています。

以上から、(3)の説明は「雨水ます」ではなく「インバートます」の説明文になっているので、正解は(3)となります。

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