問 題
湿気に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 冬季においては、収納家具の裏面などでは温度が下がりやすく、結露が発生しやすい。
- 内部結露の防止には、壁面の水蒸気圧の高い室内側に防湿層を設けることが有効である。
- 局部的に断熱が途切れて熱橋となった部分は、結露しやすい。
- 材料の平衡含水率は吸湿過程と放湿過程では、一般に放湿過程の方が高い。
- 室内において相対湿度の空間的な分布は比較的小さい。
正解 (5)
解 説
「相対湿度」ではなく、「絶対湿度」が正しいです。
この文章の意味は、仮に絶対湿度に空間的なムラが生じたとしても、水蒸気が多い地点から少ない地点に流れ込み、結局は均一化するということを示しています。
一方の相対湿度は、空間的なムラが生じたままでいることもできます。たとえば冬に暖房の効いた部屋では、部屋の中央は暖かいですが、窓の近くは外気(寒気)の影響で空気がひんやりしています。
そうすると窓枠などに結露が見られることがありますが、あれは絶対湿度が変わらずに温度が低いため、相対湿度が100%になって水蒸気が飽和した証拠です。部屋の中央の暖かい場所ではそのような現象(結露)が起こらないので、相対湿度は100%ではないことがわかります。
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