ビル管理士試験 2019年 問152 問題と解説

 問 題     

硬性床材の耐薬品性に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

  1. 花崗岩(かこうがん)は、耐アルカリ性に乏しい。
  2. セラミックタイルは、耐酸性、耐アルカリ性に乏しい。
  3. テラゾは、耐酸性に優れる。
  4. コンクリートは、耐酸性に優れる。
  5. 大理石は、耐酸性、耐アルカリ性に乏しい。

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

(1)で、花崗岩は耐酸性、耐アルカリ性、耐溶剤性に優れています。しかし、耐熱性には乏しいです。

(2)で、セラミックタイルは、耐酸性、耐アルカリ性、耐摩耗性、低吸水性に優れています。

(3)で、テラゾは人造大理石で、床の仕上げ材として使用されます。このテラゾに酸を加えると、反応して溶けたり傷ついたりしてしまいます。よって、テラゾは、耐酸性に乏しいです。

(4)で、コンクリートはそれ自身がアルカリ性なので、酸と反応させると溶け出してしまいます。よって、コンクリートは、耐酸性に乏しいです。

(5)で、大理石は、耐酸性も耐アルカリ性も乏しいです。つまり、大理石の床を清掃する際には中性洗剤を使わなければいけません。よって、これが正しい記述なので、(5)が正解です。

この問題は選択肢(1)~(5)の全てが頻出ですので、重要知識として押さえておいてください。

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