問 題
送風機に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 送風機は、吐出圧力の大きさに応じてファンとブロワに分類され、空気調和用の送風機はファンに属する。
- 遠心式送風機では、空気が軸方向から入り、軸に対して傾斜して通り抜ける。
- 送風系の抵抗曲線は、ダクトの形状やダンパの開度が変わると変化する。
- 軸流式送風機は、空気が羽根車の中を軸方向から入り、軸方向に通り抜ける。
- 横流式送風機は、空気が羽根車の外周の一部から入り、反対側の外周の一部へ通り抜ける。
正解 (2)
解 説
(1)は正しいです。吐出圧力が9.8[kPa]以上の送風機をブロワ、9.8[kPa]未満の送風機をファンと呼びます。空気調和用の送風機はそんなに大型ではないので、ファンとなります。
(2)が誤りです。遠心式送風機は、空気が羽根車の中を軸方向から入り、径方向に通り抜ける構造となります。なお、(2)の説明文は遠心式送風機ではなく、斜流式送風機の説明になっています。
送風機の種類と空気の流れる向きは以下の通りです。
- 斜流式送風機:空気が軸方向から入り、軸に対して傾斜して通り抜ける
- 遠心式送風機:空気が羽根車の中を軸方向から入り、径方向に通り抜ける
- 軸流送風機 :空気が羽根車の中を軸方向から入り、軸方向に通り抜ける
- 横流式送風機:空気が羽根車の外周の一部から入り、反対側の外周の一部へ通り抜ける
(3)は正しいです。ダクトの形状やダンパの開度が変わると、風の通りやすさ/通りにくさが変わるので、送風系の抵抗曲線も移動します。送風系の抵抗曲線についての詳しい解説は、2022年 問74の解説を参照してください。
(4)と(5)について、(2)の解説で示した通り、これらは両方とも正しい記述です。
以上から、正解は(2)となります。
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