問 題
建築物内の昇降設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 非常用エレベータは、緊急時には消防隊員の活動が優先される。
- 小荷物専用昇降機は、かごの床面積及び天井高の上限が定められている。
- 動く歩道の定格速度は、勾配に応じて定められている。
- 乗用エレベータには、火災時に最寄り階まで自動運転する管制運転装置を備える必要がある。
- エスカレータには、当該竪穴区画の防火シャッタ閉鎖時に連動して停止する制動装置が設けられている。
正解 (4)
解 説
(4)について、火災のときに作動する火災管制モードでは、「最寄り階」ではなく「避難階」まで自動運転するようになっています。
というのも、火災時に最寄り階で停止しても、そこが火災の起こっている階だったり避難するのに向かない構造の階だったりした場合、被害が拡大してしまいます。よって、自動で避難階へ向かい、そこで停止した上でドアが開くようになっています。
一方、地震のときに作動する地震管制モードでは、(4)にあるように直ちに最寄り階まで自動運転します。
地震のときにはエレベータに乗っている人が閉じ込められないように、どの階でも構わないのでいち早く到着できる階で停止し、ドアを開けて中の人が脱出できるようにすることが重要だからです。
以上から、正解は(4)となります。
コメント