問 題
建築構造とその材料に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 溶接断面の形式には、突合せ溶接、すみ肉溶接、部分溶込み溶接等がある。
- 梁(はり)に使用されるH形鋼のフランジは、主にせん断力に対して抵抗する。
- 鉄骨構造は、じん性に富み、耐震的に有利な構造にしやすい。
- ボルト接合には、高力ボルトが多く用いられる。
- 合成梁(ばり)は、鉄骨梁とコンクリート床板をスタッドボルトなどにより緊結したものである。
正解 (2)
解 説
(2)に関して、これは「フランジ」ではなく「ウェブ」の説明になっています。
H形鋼は下図のようにアルファベットのHの形をした鋼材で、縦の2本がフランジ、それをつなぐ横部分がウェブです。
これらはそれぞれ次のような役割があり、H形鋼全体での強度を上げています。
- フランジ:曲げモーメントに対して抵抗する
- ウェブ :せん断力に対して抵抗する
よって、(2)の記述は「フランジ」を「ウェブ」に直すか、あるいは、「せん断力」を「曲げモーメント」に直すことで正しい文章となります。
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