問 題
自然換気に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 温度差による換気量は、給気口と排気口の高さの差の平方根に比例して増加する。
- 温度差による換気量は、室内外の空気の密度差に比例して増加する。
- 風力による換気量は、外部風速に比例して増加する。
- 風力による換気量は、風圧係数の差の平方根に比例して増加する。
- 開口部の風圧係数は、正負の値をとる。
正解 (2)
解 説
(2)に関して、「温度差による換気力は、室内外の空気の密度差に比例して増加する。」という文章が正しい記述としてたびたび出題されています。(2)の文章をよく読むと、上記の文章と少しだけ異なっていて「換気力」とすべきところが「換気量」となっているのがわかります。
よって、(2)の「換気量」が誤りで、これを「換気力」に直せば正しい記述となります。
また、換気量は換気力の平方根(√)に比例します。「換気力」と「室内外の空気の密度差」は比例関係にあるので、(2)の文章を「温度差による換気量は、室内外の空気の密度差の平方根に比例して増加する。」としても正しい文章となります。
どちらの考え方で解いても構いませんが、「温度差による換気力は、室内外の空気の密度差に比例して増加する。」という文章が定型文のように頻出なので、個人的には最初に示した解法のほうをお勧めします。
コメント
換気量に関する問題で「平方根に比例する」といった表現があります。
いまいち何のことかイメージができません。
イメージできる何かに例えた具体的な表現があるとわかりやすいです。
「2乗に比例する」「3乗に比例する」などの表現は理解されてるんですか?
それならば平方根に比例するというのは「1/2乗に比例する」だけに過ぎませんし同じことです。