ビル管理士試験 2020年 問39 問題と解説

 問 題     

放射線障害防止対策に関する次の組合せのうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 体内被曝の防護   被曝時間の短縮
  2. 個人被曝線量管理  フィルムバッジの使用
  3. 体外被曝の防護   遮蔽
  4. 環境管理      環境モニタリング
  5. 個人健康管理    健康診断

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

(1)の左側は「体内被曝の防護」ですが、放射線で汚染された空気や食べ物を摂取して、放射性物質が体内で放射線を発するのが体内被曝です。体内に入ってから被曝を避けるのは難しいので、そもそも汚染された空気や食べ物を摂取しないことが重要です。

一方、(1)の右側にある「被曝時間の短縮」について考えると、体内に放射性物質が入ってしまった場合、自分の身体から離れることは不可能なので、被曝時間を減らしようがありません。

被曝時間を減らすというのは、放射性物質を取り扱う作業時間を減らしたり、放射線量が高い区域へ立ち入る時間を減らしたりすることです。よって、これは「体内被曝の防護」ではなく「体外被曝の防護」として有効な対策となります。

以上から、正解は(1)です。

ちなみに、「体外放射線防護の3原則」という言葉があり、これは

  1. 距離を取る
  2. 遮蔽する
  3. 作業時間を短縮する

の3つです。

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