問 題
放射線障害防止対策に関する次の組合せのうち、最も不適当なものはどれか。
- 体内被曝の防護 被曝時間の短縮
- 個人被曝線量管理 フィルムバッジの使用
- 体外被曝の防護 遮蔽
- 環境管理 環境モニタリング
- 個人健康管理 健康診断
正解 (1)
解 説
(1)の左側は「体内被曝の防護」ですが、放射線で汚染された空気や食べ物を摂取して、放射性物質が体内で放射線を発するのが体内被曝です。体内に入ってから被曝を避けるのは難しいので、そもそも汚染された空気や食べ物を摂取しないことが重要です。
一方、(1)の右側にある「被曝時間の短縮」について考えると、体内に放射性物質が入ってしまった場合、自分の身体から離れることは不可能なので、被曝時間を減らしようがありません。
被曝時間を減らすというのは、放射性物質を取り扱う作業時間を減らしたり、放射線量が高い区域へ立ち入る時間を減らしたりすることです。よって、これは「体内被曝の防護」ではなく「体外被曝の防護」として有効な対策となります。
以上から、正解は(1)です。
ちなみに、「体外放射線防護の3原則」という言葉があり、これは
- 距離を取る
- 遮蔽する
- 作業時間を短縮する
の3つです。
コメント