公務員試験 H30年 国家専門職(食品衛生監視員) No.3微生物学Ⅱ(2)解説

 問 題     

細菌の毒素に関する次の記述の Ⓐ~Ⓚ に当てはまるものを語群から選び出し,それぞれの番号を記せ。

「細菌の毒素は通常Ⓐ とⒷ に大別される。Ⓐ はⒸ に分泌される毒素である。Ⓑ はⒹ 細菌のⒺ 構成成分の一つである。Ⓐ はⒻ から成るため一般的にⒼ であり,菌のⒽ の際に,Ⓒ に放出される。Ⓑ はⒾ から成るためⒿ であり, 菌のⓀ に伴って大量に放出される。」

<語群>
①細胞膜,②細胞壁,③減少,④増殖,⑤破壊,⑥易熱性,⑦耐熱性,⑧脂質,⑨リポ多糖体,⑩タンパク質,⑪グラム陽性,⑫グラム陰性,⑬菌体,⑭菌体外,⑮内毒素,⑯外毒素

 

 

 

 

 

 解 説     

細菌の毒素は「外毒素」「内毒素」に分類されます。外毒素とは、「菌体外」に分泌される毒素です。実体は「タンパク質」です。そのため「易熱性」です。菌の「増殖」の際放出されます。内毒素は「グラム陰性」細菌の「細胞壁」構成成分の一つであるリポ多糖です。そのため「耐熱性」です。菌の「破壊」の際放出されます。毒性の本体はリピドAと呼ばれる部分です。

以上より
A 外毒素 ⑯
B 内毒素 ⑮
C 菌体外 ⑭
D グラム陰性 ⑫
E 細胞壁 ②
F タンパク質 ⑩
G 易熱性 ⑥
H 増殖 ④
I リポ多糖体 ⑨
J 耐熱性 ⑦
K 破壊 ⑤ です。

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