公務員試験 H30年 国家一般職(農学) No.30 解説

 問 題     

次の図 A~D は、害虫 (ニカメイガの成虫、ニカメイガの幼虫、アブラムシ類、長距離移動性ウンカ類) の模式図 (順序は不同) である。これらの害虫について、個体数の推定を行う際に適した調査の組合せとして、最も妥当なのはどれか。ただし、図 A~D の縮尺は同一ではない。

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

図 A:長距離移動性ウンカ類
図 B:ニカメイガの成虫
図 C:アブラムシ
図 D:ニカメイガの幼虫 です。


ウンカは飛来してくるので「ネットトラップ」が妥当です。正解は 1 or 2 です。これで選択肢から、図 C のアブラムシは粘着トラップとわかります。

ちなみに、飛来してくるなら「フェロモントラップでもいいのでは…?」と考えた人もいると思いますが、図 A は「長距離移動性ウンカ類」です。そのため、普段はフェロモンが届かない所にいると推測されます。従って、フェロモントラップは不適切です。


フェロモントラップを使うべきは、たくさん動いて数えづらい方です。ニカメイガの成虫と幼虫であれば、ニカメイガの「成虫」が、よりフェロモントラップに対応するものとして妥当であると判断できるのではないでしょうか。


以上より、正解は 1 です。

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