問 題

表は、我が国における平成 28 年産の主要果樹 (リンゴ、ウンシュウミカン、ブドウ、ニホンナシ、モモ) の結果樹面積*、出荷量及び収穫量上位 3 都道府県を示したものである。また、ア~オ は、これらの果樹について説明したものである。A~E の果樹名と ア~オ の説明が合致するものの組合せとして最も妥当なのはどれか。
ア.江戸時代中期から本格的な栽培が始まった果樹で、一般に強風による果実の落下を防ぐための棚仕立てが採用されている。平成 28 年度にはベトナム向けの輸出が解禁された。
イ.明治初期に欧米から多くの品種が導入された果樹である。果実の中では輸出量が最も多く、平成 28 年度にはカナダ向けの輸出が解禁された。
ウ.明治時代初頭から生産が増加した常緑樹である。可食部は主として、じょうのう中の砂じょうであり、早生から晩生まで幅広い品種が存在する。
エ.明治以降に本格的な栽培が始まり、主要品種の大半は欧州種と米国種との雑種である。つる性で、近年では皮ごと食べられる品種の栽培が増加している。
オ.現在の主要な栽培品種は明治時代に中国などから導入された品種を基に育成された。可食部の主な組織は中果皮であり、白肉種と黄肉種に類別される。
1.A-ア
2.B-イ
3.C-ウ
4.D-エ
5.E-オ
解 説
表の出荷量が抜きん出て高いため、身近で特によく目にしたり、口にしているのが C,E と推測されます。1 位が青森である C は「リンゴ」、同様に出荷量が高く、1 位が和歌山である E は「ウンシュウミカン」と判断できるのではないでしょうか。
残りのブドウ、ニホンナシ、モモ ですが、ブドウとモモは第一位が 山梨です。そのため、消去法で 1 位が千葉である A が「ニホンナシ」です。2 位が長野である B が「ブドウ」、2位が福島である D が「モモ」です。まとめると、A:ニホンナシ、B:ブドウ、C:リンゴ、D:モモ、E:ウンシュウミカン です。
記述 ア ですが
台風等の強風による落果被害を軽減するために、竹や木を用いて平棚を組んで枝を結束する棚仕立てによる栽培が行われるのは「ニホンナシ」です。A ー ア の対応が妥当です。
ちなみに
記述 イ はリンゴ
記述 ウ はウンシュウミカン
記述 エ はブドウ
記述 オ はモモ の説明です。
以上より、正解は 1 です。

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